ミク→カイト→マスター的なやんでれ?











「カイト、ね。」
なぁに?ぼんやりとマスターに答えるその姿になんとなく、微笑んでしまうのは、駄目になりつつあるのかもしれない。ぼんやり、答える姿とか。何でもいいんだ。その姿なんてどうでもいいんだ。きっと、アプリケーションソフトだろうともなんであろうとその存在に安心するんだ。自分も、そう、アプリケーションソフト。空しさにこっそり、悲しんで。涙を零す。
「ミクもおいで」
笑ったマスターは私の気持ちも兄さんの気持ちもきっと知らない。きっとアプリケーションソフトに感情が、恋心が生まれてきていることも知らない。マスターにカイト兄さんが触れるたびに兄さんは嬉しそうに笑って、私は苛立ちを隠せなくなるなんてきっと知らない。私も、人間だったらよかったのに。

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