―名は体をあらわすと言う。
ではこの目の前の愛しい少女はどうなのだろうか。
「望美ちゃん?」
「景時さん〜未だですか?」

長い、さらさらと指どおりの良い髪、いたずらな緑の瞳。こちらを見て笑うその顔。そして、意志の強いその心。この強い彼女にどれだけ自分は救われたのだろう。

「ん〜あとちょっと」

白い項に軽く唇を落として、オレは作業を続ける。
望美ちゃん、オレに全てをゆだねるその姿はとても可愛らしくて、彼女の見せる行動ひとつひとつがとても愛しくて、手を離したくなくなる。

「できた、」

―道具は体の延長、
彼は今は銃の変わりに櫛を持って、私の髪の毛をやさしく梳く、なんかそれがくすぐったくて・・どうやら今日は私よりこの髪に夢中みたいで、さっきからずっと髪をといたり編んだり試行錯誤を繰り返している。

彼の指先は本当に器用で、私の髪を編んでいく。

こぞばゆい。

三つ編みにした私の髪の先を彼は飾り紐で結んで。おまけに野に咲いていた花を髪飾りにして、

「うん、可愛い、こっち向いてみて望美ちゃん。」

振り返ると満足げに笑う景時さんの顔。

もう時刻は夕刻に近くて、赤い夕日が空に浮かんでいていつ沈むか解らない状態。
平和な時間はたつのが早い。

「今日も、洗濯物よく乾いていると良いですね。」
「そうだね〜」

私たちは立ちあがって、家路へとつく。
二人の影が伸びる。

「こんな綺麗な日には、今度は皆できたいですね。」

「ぇえ!!それは駄目だよ望美ちゃん」
「なんでですか?」

「そうしたら〜オレが望美ちゃんを独り占めできないじゃないか〜」

私を不意に抱き寄せる。その拍子に私はバランスを崩して体全体を景時さんにゆだねるような形になる、編んだ三つ編みがゆれる。

子供のような彼の様子に私はクスリと笑む。

「だ、だいじょうぶ??」

「平気です。」

「景時さんって意外と独占欲強いほうですか?」

「・・・・〜。」

「私も――ですよ?」



後書

やった!!
終わりです10のお題!!
最後からだとか言って裏くさいの期待していた人(いないよね?)
ごめんなさい。
よりによってぼのぼのです。
景神子の・・・
イメージとしては、無印ED後!!
大してお題に沿ってない気もしなくも無いが気にしない!!
・・・・・・・きに、しないもん。

これからしばらくVDの以外であまり更新(?)は無いと思われる。
何故ならテストだから★



追記
捺阿様の日記をおきにいり追加させていただきました。

コメント