椛桜〜紅葉てのひら(2次創作・遙か十六夜記
2005年11月2日 遙か 2次創作散る散る椛・・咲く咲く椛・・
奥州の秋は早いあっという間に紅葉が赤く染まるらしい。そう聞いた。
私はと言うと、昼間から・・そう
空を見上げて月を想う。
「神子様、お髪に紅葉が」
私の少し後ろには銀が控えていて、彼は私を守ってくれる人で優しい。
「ありがとう、銀」
でも私はこの人をどう扱って良いか解らなくて時々困惑してしまう
。ほら、今も顔が凄く近い。
「神子様」
銀の髪の銀と対反するような紅い紅葉
「神子様の方が美しいです、やはり。」
そう、私の顔が紅くなるような言葉を私にいって…彼は紅葉を手から離す。紅葉は強い風に煽られ飛んでいく、
「ぁ…」
美しい葉はあっという間に視界から去り、寂しさを残す。
「紅葉って赤ちゃんの掌みたいですよね。ちっちゃくて可愛い。」
私は感じた寂しさを誤魔化すように、言う。
「神子様はそう感じるのですか…私には紅葉の緋は…いえ、これは神子様に言うべき事ではありません。」
「銀?」
私が感じた不思議な感覚、言おうとした事を止める事、彼はそんなことはしない…筈なのに。
「何か…あるの?」
私の質問は質問になっていないだろう。それでも、訊きたい。
何だか涙が出てくる気がして、私は顔を背けた。
知りたい、彼方の事。
「神子様、どうかなさったのですか、私が悪いのです。申し訳あり
ません。」
「悪くない。大丈夫、泣いてない。ほら、」
私は無理矢理笑顔を作り笑う。そこに舞い落ちるは新しい紅葉、赤く染まって樹につくことができなくなった紅葉、紅葉は沢山ふる。
振る振る椛、私の上に
まるで桜みたいに。儚く散る。
落ちる紅葉、私の気持ち。通るわけがない私の我が儘。
帰りたくない
終りも解らないなのにそう思ってしまう
彼方を知りたい
貴方自身が一番知りたい筈なのに
私は彼をみる、彼は私をいつもみている。神子として、客として…
「辛いのですか、何処か痛いところは‥」
「痛い‥」
心が痛い、息が詰まりそう。苦しい‥。
なんでだろう、息苦しい。銀…が見えなくなりそう。視界が霞む、頭が割れるみたい。息の仕方を忘れてしまったみたい。
「神子様」
「し‥ろがね?大丈夫だよ、私。」
蒼い空が見えた‥銀の髪が見えた…
「どうなさったのですか?具合が悪そうです‥とても。」
私はどれだけ知っている?何も知らないに等しい。そして、彼も自分を…"銀"が何なのか知らない。
そんな事ってないよ…
全てが遠のいて、私を近付かせない。そんなの悔しい‥優しく、支えてくれた銀を見ながら私は思う。
知りたい‥寂しそうな目をしたこの人の事、"銀"を知りたい。貴方の気持ち。
紫色の瞳が淋しく微笑んで、私は胸が詰まる。どうして此処までこの人を想ってしまったんだろう。
只唯、辛いだけだって分かっていたのに、一度目のあの痛み、今でも私に残ってる。
私は貴方を絶対に助けるから‥
そう誓っても、どうしたら良いのかも分からない。でも、思い出して欲しい。昔の貴方を
十六夜の月は少し欠けてる、きっと欠けたのは貴方の記憶なんだよ。と、薄れていく意識の中で私はフとそんな事を思った。
でも逆に、満月って不気味。なんでかは解らないけど、怖い、恐ろしい‥
☆
「‥あれ?」
「お目覚めですか、神子様。急に意識を失ってお倒れになったので
す。」
声だけが聞こえて、そこで私は抱き抱えられている事に気が付く。
かぁ…と顔が紅くなるなんだか恥ずかしくて、それで‥
「うわっ。」
「神子様、落ちてしまうので暫くじっとしていて下さい。」
「わ…私はもう大丈夫だよ―だからおろして、」
話をしたいのに、相手の顔が見えないのは嫌だから‥とやっぱ恥ず
かしいから。
「これではお気に召しませんか?」
「ううん、違うの。私は人の顔を見て話したいから―あのね、私は
‥銀の事知りたい―理由なんて無いよ。只知りたいだけ。」
「知りたい‥とは?」
「―だから、貴方が何を見てるのか‥とかを知りたいの。」
銀の質問に答える私は何だかまぬけで、訊いてくる銀の方が正しい
気がした。
怖い、銀の瞳、じっと見てくる瞳。「―だって」
「だって好きなんだから‥貴方のことが、理由なんて無いよ。気持
ちがいっぱい在るの。」
言葉の勢いに任せて私は言う。顔が朱に染まるのが解って―でも止
められなくて、言葉が。
「知りたい。気持ちだけが先に言っちゃう。でも私はそうなの、知
りたい、いたいの。」
痛い、居たい。
捕まえていたい、この人をずっと…
「神子様‥」
「私も神子様の事を知りたいと思います。‥だから神子様とご一緒
―させて頂いているのです。」
銀の口からの美しい言葉は、私を更に苦しませる―でも、その言葉
かとても嬉しくて。
「―銀、」
「はい―神子様」
私が手を差し出すと銀は柔らかく笑ってその手を取る。此から、私
はどんな運命に出会っても、この人を見続けていたい。
好きだという気持ちは厄介で、邪魔なんだけどとてもいとおしくて
、
握った手は秋風で冷えていたけど、私の中身はとても暖かくて、
絶対に此手を離したくない。
誓います。此紅葉桜に、
手を離さないから、私。
散る散るさくら
咲け咲け紅い花
朱の花咲け
葉のようなさくら
散れ散れ桜
椛・・椛
ひらりはらり・・・・
私の下に落ちろ落ちろ。
end
あとがき・・
友達にプレゼントしたやつを直した物でしww
友達見てたらごめんなさい、なんも変わりないさ。
ただなんか変な文が混ざってるだけ〜
銀さんの話〜銀はあまり好きでない・・・・・・
けど、しかも動かすの難しかった〜〜〜〜
もうやだなぁ・・・・
奥州の秋は早いあっという間に紅葉が赤く染まるらしい。そう聞いた。
私はと言うと、昼間から・・そう
空を見上げて月を想う。
「神子様、お髪に紅葉が」
私の少し後ろには銀が控えていて、彼は私を守ってくれる人で優しい。
「ありがとう、銀」
でも私はこの人をどう扱って良いか解らなくて時々困惑してしまう
。ほら、今も顔が凄く近い。
「神子様」
銀の髪の銀と対反するような紅い紅葉
「神子様の方が美しいです、やはり。」
そう、私の顔が紅くなるような言葉を私にいって…彼は紅葉を手から離す。紅葉は強い風に煽られ飛んでいく、
「ぁ…」
美しい葉はあっという間に視界から去り、寂しさを残す。
「紅葉って赤ちゃんの掌みたいですよね。ちっちゃくて可愛い。」
私は感じた寂しさを誤魔化すように、言う。
「神子様はそう感じるのですか…私には紅葉の緋は…いえ、これは神子様に言うべき事ではありません。」
「銀?」
私が感じた不思議な感覚、言おうとした事を止める事、彼はそんなことはしない…筈なのに。
「何か…あるの?」
私の質問は質問になっていないだろう。それでも、訊きたい。
何だか涙が出てくる気がして、私は顔を背けた。
知りたい、彼方の事。
「神子様、どうかなさったのですか、私が悪いのです。申し訳あり
ません。」
「悪くない。大丈夫、泣いてない。ほら、」
私は無理矢理笑顔を作り笑う。そこに舞い落ちるは新しい紅葉、赤く染まって樹につくことができなくなった紅葉、紅葉は沢山ふる。
振る振る椛、私の上に
まるで桜みたいに。儚く散る。
落ちる紅葉、私の気持ち。通るわけがない私の我が儘。
帰りたくない
終りも解らないなのにそう思ってしまう
彼方を知りたい
貴方自身が一番知りたい筈なのに
私は彼をみる、彼は私をいつもみている。神子として、客として…
「辛いのですか、何処か痛いところは‥」
「痛い‥」
心が痛い、息が詰まりそう。苦しい‥。
なんでだろう、息苦しい。銀…が見えなくなりそう。視界が霞む、頭が割れるみたい。息の仕方を忘れてしまったみたい。
「神子様」
「し‥ろがね?大丈夫だよ、私。」
蒼い空が見えた‥銀の髪が見えた…
「どうなさったのですか?具合が悪そうです‥とても。」
私はどれだけ知っている?何も知らないに等しい。そして、彼も自分を…"銀"が何なのか知らない。
そんな事ってないよ…
全てが遠のいて、私を近付かせない。そんなの悔しい‥優しく、支えてくれた銀を見ながら私は思う。
知りたい‥寂しそうな目をしたこの人の事、"銀"を知りたい。貴方の気持ち。
紫色の瞳が淋しく微笑んで、私は胸が詰まる。どうして此処までこの人を想ってしまったんだろう。
只唯、辛いだけだって分かっていたのに、一度目のあの痛み、今でも私に残ってる。
私は貴方を絶対に助けるから‥
そう誓っても、どうしたら良いのかも分からない。でも、思い出して欲しい。昔の貴方を
十六夜の月は少し欠けてる、きっと欠けたのは貴方の記憶なんだよ。と、薄れていく意識の中で私はフとそんな事を思った。
でも逆に、満月って不気味。なんでかは解らないけど、怖い、恐ろしい‥
☆
「‥あれ?」
「お目覚めですか、神子様。急に意識を失ってお倒れになったので
す。」
声だけが聞こえて、そこで私は抱き抱えられている事に気が付く。
かぁ…と顔が紅くなるなんだか恥ずかしくて、それで‥
「うわっ。」
「神子様、落ちてしまうので暫くじっとしていて下さい。」
「わ…私はもう大丈夫だよ―だからおろして、」
話をしたいのに、相手の顔が見えないのは嫌だから‥とやっぱ恥ず
かしいから。
「これではお気に召しませんか?」
「ううん、違うの。私は人の顔を見て話したいから―あのね、私は
‥銀の事知りたい―理由なんて無いよ。只知りたいだけ。」
「知りたい‥とは?」
「―だから、貴方が何を見てるのか‥とかを知りたいの。」
銀の質問に答える私は何だかまぬけで、訊いてくる銀の方が正しい
気がした。
怖い、銀の瞳、じっと見てくる瞳。「―だって」
「だって好きなんだから‥貴方のことが、理由なんて無いよ。気持
ちがいっぱい在るの。」
言葉の勢いに任せて私は言う。顔が朱に染まるのが解って―でも止
められなくて、言葉が。
「知りたい。気持ちだけが先に言っちゃう。でも私はそうなの、知
りたい、いたいの。」
痛い、居たい。
捕まえていたい、この人をずっと…
「神子様‥」
「私も神子様の事を知りたいと思います。‥だから神子様とご一緒
―させて頂いているのです。」
銀の口からの美しい言葉は、私を更に苦しませる―でも、その言葉
かとても嬉しくて。
「―銀、」
「はい―神子様」
私が手を差し出すと銀は柔らかく笑ってその手を取る。此から、私
はどんな運命に出会っても、この人を見続けていたい。
好きだという気持ちは厄介で、邪魔なんだけどとてもいとおしくて
、
握った手は秋風で冷えていたけど、私の中身はとても暖かくて、
絶対に此手を離したくない。
誓います。此紅葉桜に、
手を離さないから、私。
散る散るさくら
咲け咲け紅い花
朱の花咲け
葉のようなさくら
散れ散れ桜
椛・・椛
ひらりはらり・・・・
私の下に落ちろ落ちろ。
end
あとがき・・
友達にプレゼントしたやつを直した物でしww
友達見てたらごめんなさい、なんも変わりないさ。
ただなんか変な文が混ざってるだけ〜
銀さんの話〜銀はあまり好きでない・・・・・・
けど、しかも動かすの難しかった〜〜〜〜
もうやだなぁ・・・・
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